犬の予防接種には大きく分けて2種類があります。ひとつは狂犬病の予防接種です。
子犬が生後3ヶ月になったら、保健所への登録と、狂犬病予防注射を受けることが法律で定められています。
住所が台東区の場合、届出は病院で代行することができます。ワクチン接種と登録が同時にできるので、保健所へ足を運ぶ必要がありません。
登録は生涯に1回、注射は毎年1回です。
他の市区町村に引っ越した場合は、転出先の役所に、転出前の市区町村で交付された鑑札を持参して変更の手続きを行ってください。
もうひとつは、混合ワクチンの予防接種です。これはジステンパーや犬伝染性肝炎、レプトスピラ病、パルボウイルス感染症などの伝染病を予防するための予防接種です。
生まれたばかりの子犬は、母犬の初乳からしばらくの間、免疫を受け継いではいますが、短期間でその効力はなくなってしまいます。その時に危険度の高い伝染病から守るためにも、定期的に混合ワクチンを接種する必要があるのです。
初年度は最低2回接種し、その後は1年に1回の追加接種をしていきます。
当院では、6種混合ワクチンまたは10種混合ワクチンを接種しています。
3種ワクチンと5種ワクチンに加え、猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)ワクチンがあります。
3種ワクチン:猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症
5種ワクチン:上記の3種+猫白血病、猫クラミジア感染症
どちらのワクチンを接種するかは、相談の上お決めください。
初年度は最低2回接種し、その後は1年に1回の追加接種をしていきます。
2008年、日本初の猫エイズワクチンが発売されました。
他のワクチンとはプログラムが異なります。
※生後8週齢から接種可能です。
※初めて猫エイズワクチンを注射するときは、事前に抗体検査等で感染の有無を確認します。
※初年度は3回注射しないと効果が得られません。
確かに、ワクチンによる副作用の可能性はゼロではありません。しかし、アナフィラキシーが起きる確立は低く、それを恐れてワクチン接種をしないのは賢明な選択とはいえません。感染症のリスクの方がより大きいので、心配な場合は注射した後、15分くらい待合室で様子をみてあげれば、万一の備えにもなります。
当院では、過去にワクチン接種後、アレルギーを起こしたり、体調が悪くなったことのあるワンちゃん、ネコちゃんは夕方までお預かりをし、万一に備えて様子をみさせていただいております。そのためにも、時間に余裕があれば午前中の接種をお勧めしております。
猫伝染性腹膜炎
感染しても必ずしも発症するわけではありませんが、発症すれば、致死率の高い感染症です。感染のある他の猫との接触を避け、室内での飼育が望まれます。
副作用が現れた場合の原因が分からなくなったり、ワクチン効果の低下を招く可能性もあり、より安全で確実な接種効果を期待する観点から、同時接種は避けた方がよいでしょう。
子犬は母犬からの初乳を通じて、移行抗体と呼ばれる免疫をもらいますが、その有効期間は一般に45日〜90日くらいまでです。この移行抗体が切れる時期が、病気に対する抵抗力が失われる大変危険な時期といえます。しかし難しいのは、移行抗体がまだ残っている間にワクチンを接種しても十分な効果が得られないことです。そこで、移行抗体が消失していくと思われる時期まで、3〜4週間おきに接種を繰り返す方法がとられています。
とくに子犬のワクチン接種は、病気の種類によっても、移行抗体の薄れる時期に差があります。そのため、かかる危険性の高い病気のワクチンは、早い時期から接種を開始し、合計で3回接種する場合もあります。より確実な効果を得るためで、2回で十分、3回目は余分という回数だけの問題ではありません。
料金(税込) | |
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狂犬病ワクチン | 3200円 |
犬6種ワクチン | 8250円 |
犬10種ワクチン | 8800円 |
猫3種ワクチン | 5500円 |
猫5種ワクチン | 7700円 |
猫エイズワクチン | 8800円(要予約) |
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